私は守っているのではなく、
守られているのだ、この子に。

『なずな』 堀江敏幸
芥川賞受賞作『熊の敷石』以来、
時折向き合っている堀江文学。
とにかく堀江作品の文章は味わい深い♪
言葉が、物語が、活きている。
人肌のようにあたたかい。
時折、
発想力の中にある、
微量の毒さえ小気味がいい。
一行一行大切に読むので、
時間と体力を使うけれど、
その分の理解と喜びが得られる。
実は文庫で買って、
数年寝かせてしまった本作。
第23回伊藤整文学賞受賞作。
意を決して初読。
ひょんなことから授かった、
生後2ヶ月の「なずな」。
かけがえのない人々と、
二度と戻らない日々。
四十代半ばの独身男性が主人公。
それだけで妙に感情移入(笑)。
実の父親でない主人公・秀一の、
なずなへの溢れんばかりの愛情の記録。
その命の尊さや日常の温もりは、
読中は笑いや焦りや穏やかさ、
読後は大きな感動を与えてくれた。
彼の仕事の描写や、
「まど・みちお」の詩の下りも、
個人的には気づきや学びが多かった。
写真の中には未読の本がある。
噛み締めるように、
少しずつ読んでいきたい。
BGM:KOBUDO -古武道-『家族の食卓』
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