『好きなものに囲まれて生きていきたい♪』活字三昧

墓にまで持っていきたい!
ワタクシ的名作。

『飛族』村田喜代子

朝鮮との国境近くの島で、
ふたりの老女が暮らす。
九二歳と八八歳。
娘が見つめる海と暮らす二人の老女の生活。

会話にも、
会話と会話の間の描写にも、
時折、
抜けない棘のような、
少量の毒のような、
ピリッとした刺激がある。
それに出会った瞬間の、
背筋がピシッとなるような、
感覚がたまらない。

穏やか。
可笑しみ。
危険。
恐怖。
野生の凶暴さ。
さらりと提起される、
解決不能な問題。

生と死が隣り合っている島で、
人間は何と刹那的。
愛おしさが溢れて止まない。

イオさんとソメ子さん。
おばあちゃん二人による、
お祀りのような鳥踊り。
これだけおばあちゃんを、
魅力的に描ける作家を他に知らない。

死んだら人の魂は、
鳥の体に家移りしてゆく。

この物語のリズム感は、
人間の鼓動だ。

まだまだ村田作品に没頭したい。

BGM:中島ノブユキ『あなたを愛してしまう』
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