理不尽。
極限。
スリルが止まらない！
『邪魔㊤㊦』 奥田英朗
及川恭子、34歳、主婦。
九野薫、36歳、警部補。
穏やかな日常が、
真っ当な人格が、
少しずつ崩れていく。
人間ドラマというか、
犯罪小説というか。
みんな、
何かを守りたいだけなのに。
崩れ始めたら、
もう取り返しがつかない。
心が苦しくなっても、
何処かに救いはないかと、
頁を捲ることを休めなくなる。
下巻で、
後頭部を殴られたような、
最大のショックあり。
九野警部補に目頭が熱くなる。
物語、何転した？
ラストまで辿り着いて、
『最悪』以上の余韻にありついた。
毛穴開きっぱなしの、
凄まじい読書時間でした。
BGM:小沼ようすけ『Groove Me』
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